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2012年5月放送 [2012年 ON AIR]

2012年5月放送

三浦郁子です。この放送を 皆さまがお聴きになっている頃、私は ヒマラヤにいるはずです。ヒマラヤ、といっても 滞在するのは インドとネパールの国境、アルモラという町です。インド側から ヒマラヤトレッキングをする人たちの拠点となる町として、近年、大きなホテルなども建てられています。 来月の放送では そのご報告ができると思いますので どうぞ お楽しみに。 今日は ロシアの作曲家の作品を ご紹介していこうと思いますが、残念なことに 私はロシアには行ったことがありません。トランジットで モスクワに一泊しただけで ウクライナのヤルタ近くへ移動してしまいました。 でも ロシアには 重要な作品がたくさんあるので 今日は 街のご案内は ありませんが、素晴らしい室内楽作品、それも ピアノ三重奏曲ばかり3曲、ご紹介しようと思っています。 では まず この曲から。ショスタコービッチのピアノ三重奏曲 ホ短調、作品67。ボザールトリオの演奏でどうぞ。

ショスタコービッチ:ピアノ三重奏曲 

ショスタコービッチのピアノ三重奏曲 ホ短調、作品67。ボザールトリオの演奏でした。この曲は 私も大好きで 何回も演奏したことがあります。フィギュアスケートのイタリア代表、コストナーが前シーズンに使ったことでも有名になりました。このトリオが書かれたのは 1944年、敬愛していた音楽学者 ソレルティーンスキィが亡くなったあと、追悼の意味を込めて作曲されました。偉人への哀悼曲として ピアノ三重奏曲を書く、ロシアには そんな伝説があり、チャイコフスキーもルビンシュタインに、ラフマニノフは チャイコフスキーに、ピアノ三重奏曲を書いています。 さて、次のピアノ三重奏曲は その チャイコフスキーのピアノ三重奏曲です。 ピアノ三重奏曲イ短調 作品50、「偉大な芸術家の思い出のために」という題がついています。偉大な芸術家、というのは チャイコフスキーよりも 5歳年長のロシアの大ピアニスト、ニコライ・ルービンシュタインのことです。 では チャイコフスキーのピアノ三重奏曲、イ短調 作品50、45分に及ぶ大曲、スークトリオの演奏でどうぞ。

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 

チャイコフスキーのピアノ三重奏曲、イ短調 作品50、スークトリオの演奏でした。いかがでしたか? 第2楽章が テーマと変奏曲になっていて 主役の楽器が入れ換わり、華やかなバリエーションとなっています。さて、今日 ご紹介する3曲目のピアノ三重奏曲は 44歳という若さで亡くなった アレンスキーのピアノ三重奏曲です。 若くして亡くなったので あまり一般的には知られていませんが、この三重奏曲は美しく、よくできているので、演奏会でも よく取り上げられます。 では アシュケナージトリオの演奏で アレンスキーのピアノ三重奏曲、作品32、お楽しみください。

アレンスキー:ピアノ三重奏曲 

アシュケナージトリオの演奏で アレンスキーのピアノ三重奏曲、作品32でした。今日は ロシアの作曲家による、ピアノ三重奏曲を特集してお送りしてきました。 いかがでしたか? (BGM)来週のこの時間は 川口 博さんのオペラ、そして 来月の室内楽の時間は インドの様子をご報告しながら インドの民族音楽をご紹介しようと思っています。では 今日はこのへんで。ご案内は三浦郁子でした。

BGM  
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