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2012年4月放送 [2012年 ON AIR]

2012年4月放送

三浦郁子です。 今日は 先月行ってきたNYのお話を交えながら アメリカの作曲家の作品をご紹介します。まずは この曲から。アーネスト・ブロッホのピアノ五重奏曲、ブロッホは スイス生まれの作曲家ですが、早くからアメリカに移住し、アメリカで成功を収めた人です。では ピヒティプダス五重奏団の演奏で どうぞ、1923年の作品です。

ブロッホ:ピアノ五重奏曲 

ピヒティプダス五重奏団の演奏で、アーネスト・ブロッホのピアノ五重奏曲でした。
さて、たった 5日間でしたが、ニューヨークに行ってきました。今月80歳になる母のお祝いに何がいいか、聞いたところ「NYに行きたい」と言われました。両親は 4年ほど駐在で NYに住んでいたことがあり、数年前に亡くなった父の思い出の場所に もう一度行ってみたい、という希望だったようです。私も 去年行ったときは オフシーズンで コンサートやオペラが何もなかったので 今回は はりきって5日間5演目のチケットをインターネットで取りました。 往復の航空券と ホテルがチョイスできるプランで 食事はまったくなし、NYなら 目をつむっても歩けるので 問題はありません。 到着後、ホテルに荷物を置いて すぐに セントラルパークウエストにある グッゲンハイム美術館へ行ってみました。 12時間のフライトのあとでしたが 80歳の母も 時間を無駄にするものか、と 元気いっぱい、父が大好きだった かたつむりの形をした 美しいフォルムの美術館を見て その3ブロック先にある メトロポリタン美術館にも立ち寄り、ミュージアムショップをのぞいたりしました。 私たちが移住したのは もう 30年以上前ですが、違和感はまるでありませんでした。 夜は 夕食を兼ねてジャズを聴きに行きました。今回は そういう場所も考慮して ホテルの位置を決め 大正解でした。夜、コンサートやオペラがはねてから タクシーを拾うのは 難しいことがあるからです。母の足でも 徒歩でホテルまで帰れるところ、そういうことは 旅行者にとっては 大事なことですね。セントラルパークを見下ろすジャズクラブ、超一流のジャズが とてもリーズナブルなチャージで聴けて 食事もできるお勧めスポットです。では 2日目をお話する前に一曲、1929年シカゴ生まれのポーランド系アメリカ人、ロバート・ムチンスキーの作品から、加藤元章のフルート、野平一郎のピアノで フルートソナタ 作品14をどうぞ。

ムチンスキー:ソナタ

加藤元章のフルート、野平一郎のピアノで ムチンスキーのフルートソナタ 作品14でした。いかがでしたか?2日目は 友人とランチ、夜は ニューヨークフィルハーモニックのコンサートでした。ドホナーニ指揮で メインはシューベルトの交響曲「グレート」久しぶりに聴くこのオーケストラの金管セクションは 改めて度肝を抜くもので 素晴らしかったです。満席で 大盛り上がりでした。ニューヨークでは 本当に お客さんが演奏の盛り上がりに 一役も二役も買います。国民性でしょうか・・・毎回 シビアではありますが、いいときは 猛烈な賞賛をします。では ここで、もう一曲、アーロン・コープランドのバレエ組曲「アパラチアの春」を スティーブン・ガンゼンハウザー指揮、スロヴァキア放送交響楽団の演奏でどうぞ。

コープランド:アパラチアの春 

スティーブン・ガンゼンハウザー指揮、スロヴァキア放送交響楽団の演奏で アーロン・コープランドのバレエ組曲「アパラチアの春」でした。3日目は また 友人とランチしたあと、80歳の母は 一人で五番街へ買い物に出かけ、夕方 一人で 意気揚々とタクシーに乗り、帰ってきました。英語はほとんどできませんが、度胸が人一倍なので いつでも どこでも なんとでもなるようです。この母、実は 2年前に 船で世界一周しているのです。105日、一人での船旅・・・秋にはその時のことをまとめた写真エッセイ集が出版されます。 いつまでも この調子で 元気でいてもらいたいものです。夜は カーネギーホールでのピアノリサイタル、これも 偶然でしたが、今 注目のピアニスト、ブロンフマン、大きな体で どんな馬力か、と思いきや、ピアニッシモも 美しく、繊細かつ大胆で カーネギーホールが揺れるほどの 大喝采、私も思わず 立ち上がって拍手しました。 素晴らしいピアニストを聴けて 幸せな夜でした。 その帰り道、小腹がすいたので ふと見つけたラーメン屋さんに入ってみました。「寺川」という 日系の若い方がやっている小さな店ですが、びっくりするほど 美味しい。味噌、醤油によって 麺を変え、シンプルですが 餃子もとても 美味しかったです。4日目は メトロポリタンオペラで「マクベス」 最終日は ブロードウエイで「メリーポピンズ」のミュージカル鑑賞、と 5日間超盛りだくさんの日程を無事にこなしました。 お天気も雨知らずの快晴、気温も この時期のNYとしては異例の暖かさ25度、本当に 母の誕生日を祝ってくれるような、ラッキーな毎日を過ごすことができました。では ここで、エイミー・ビーチのピアノ五重奏曲 作品67を ピヒティプダス五重奏団の演奏で どうぞ。

ビーチ:ピアノ五重奏曲 
ピヒティプダス五重奏団の演奏で エイミー・ビーチのピアノ五重奏曲でした。
今日は 先月 80歳の母を伴って行ったNYのお話をしながら アメリカの作曲家の作品をお送りしてきました。いかがでしたか? さて 来週のこの時間は川口 博さんのオペラ、そして 来月の室内楽の時間は ロシアの作品をご紹介します。どうぞ お楽しみに、では 今日はこのへんで、ご案内は三浦郁子でした

 
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